なにから始める?注文住宅完成までの流れ【愛知県版】

注文住宅を愛知で建てる

土地探しから契約、そして施工にいたるまで、注文住宅の大まかな流れについてもあらかじめ把握しておくことは、家づくりを効率よく進めるためにとても重要です。こちらのページでは、注文住宅入居までのおおまかな流れを詳しく解説しています。ぜひご参考になさってみてください。

理想の家をイメージしよう

理想の家をイメージしよう

注文住宅を建てたいと思ったら、まずは「こんな家を建てたい!」という具体的なイメージを書き出してみましょう。どんな土地でどんな間取りの家に住みたいのか、またどんな設備を取り入れたいのかなど、できるだけ具体的にイメージを膨らませておくようにするのがポイントです。

予算の兼ね合いや様々な制約によって、書き出したイメージ全てを実現する家を建てるのは難しいのが現実ではありますが、予め優先順位を決めておくことで、必要に迫られたときに何を削り何を残すのかスムーズに判断が下せるようになり、滞りなく計画を進めることができます。

また、新しい具体的なアイデアを取り入れるために、展示場に足を運んだり、カタログを見たりするのもおすすめです。後になって意見が分かれたりしないよう、夫婦間、家族間でそのイメージを共有しておくこともとても重要ですね。

資金計画を立てよう

理想の家をイメージしよう

家を建てるための資金源は、主に「貯蓄」と「住宅ローン」の2通りになります。貯蓄はいわゆる「頭金」に当たる手持ち金を指し、足りない分の予算は住宅ローンとして借り入れるのが一般的です。

住宅ローンの借入額や毎月の返済金額は、一生涯のライフプランを考慮して無理なく計画することが重要です。たとえば子どもの入学費や養育費、結婚資金、定期的に海外旅行へ行きたいなら旅行費用、家族の誰かが病気になったときの治療費、家電や家具の買い替え費用、家の修繕費、両親の介護費用、自分たちの老後費用など、生涯起こり得る様々な出費を想定し、返済計画を立てましょう。そうでなければ、臨時出費が家計を圧迫してしまい、返済が滞ってしまう可能性があります。

また、住宅ローンにも様々な種類があり、金融商品によっては低い金利で融資を受けられたり、病気や失業によって一定期間の返済が免除されたりなど、特徴も様々です。自分たちに合った借り方・返し方をするためにも、複数の金融商品を比較して、慎重に選ぶようにしましょう。

土地探し

土地探し

土地探しの方法は、「不動産会社を仲介する」か、「施工業者に相談する」か、大きく分けて2通りあります。

不動産会社を仲介する場合は、住みたいエリアの不動産会社のチラシやホームページを閲覧したり、店舗を尋ねて希望条件の土地を検索・仲介してもらいます。ただし、広告に掲載される前に売れてしまうような良い条件の土地などを、いわゆる「囲い込み」と呼ばれる手法で隠し持ち、なかなか提示してくれない業者もいるので注意が必要です。

家の施工を依頼したい工務店やハウスメーカーがある程度絞られているのであれば、土地探しの相談も合わせてしてみるのがおすすめです。と言うのも、不動産業者が囲い込んでいる土地を買い付けられるよう、施工業者が代理交渉してくれるような場合もあるのです。また、正式に建設工事をお願いすることになった場合、土地・家・諸費用のトータルで見積もりを立ててもらえるというメリットもあります。

また、土地を購入する際には、土地そのものの代金の他に、様々な手数料や税金がかかります。地盤の強度や建てる家の構法によっては「地盤改良費」などの別途料金が発生する可能性もありますので、必ず確認しておきましょう。

詳しくは、以下のページで解説しています。ぜひご参考になさってみてください。

愛知で土地選びに失敗しないために

業者探し

業者探し

家づくりが納得のゆくものになるか否かは、施工業者選びにかかっていると言っても過言ではありません。ホームページやカタログなどを参考に、自分たちの理想により近い業者を探しましょう。住宅の性能や保証制度が信頼できるかどうか、定期点検やアフターサービスが充実しているかどうか、といった、自分たちが家に求める優先順位の高い事柄も必ず事前に確認しておくことが大切です。

高性能な家を建てたい人の施工業者選び

家の性能面に関しては、「住宅性能表示制度」という、住まいの性能を等級や数値で示す制度を利用して確認することができます。気になる施工業者があれば、その会社の標準仕様で作ったモデルプランの「性能表示データ」を見せてもらいましょう。

「性能表示データ」を見ても、具体的にその等級がどれくらい優れているのかいまいちよく分からない、という場合には、「住宅性能表示制度」の項目の中から特に重要な4項目をピックアップし、これをクリアしていることを証明する「認定長期優良住宅」であるか否かで判断することもできますので、確認するようにしましょう。

デザイン性が高い家を建てたい人の施工業者選び

家のデザイン性を重視したいというときには、全国どこでも施工できるように規格化された商品である大手ハウスメーカーの建築プランよりも、デザイン力を売りにしている工務店や設計事務所の方が、あなたの要望に応えられるような図面を書いてくれる可能性が高いと言えます。

ただし、設計士にも得意不得意があり、ビルなどの鉄骨や鉄筋コンクリート造が得意な人や、木造が得意な人、デザインが得意な人と様々です。木造住宅を建てたいと思うなら、工務店は木造設計の実績が豊富なところを選びましょう。

詳しくは、以下のページで解説しています。ぜひご参考になさってみてください。

愛知で本当に人気のある注文住宅業者の探し方・選び方

住宅ローン

住宅ローン

購入したい土地や依頼したい施工業者が見付かったら、購入・契約に向けて、住宅ローンの申し込みを行いましょう。金融機関によっては土地の購入だけでもローンが組める場合もありますが、土地資料と建築プランを用意できないと申し込めない場合がほとんどですので、各種書類の準備も忘れずに行いましょう。

「住宅ローン」には様々な種類があり、金利はもちろん、その他の融資条件や手数料なども商品により様々です。土地購入の仲介業者などが斡旋する「提携ローン」に決めてしまう人も少なくありませんが、これは自分で銀行の住宅ローンに申し込めば発生しないはずの「ローン事務代行手数料」というものがかかってしまうため、おすすめできません。

また、住宅ローンは建物を完成させて登記を行ってからでないと融資は開始できません。着工金や中間金にローンを利用したい場合には、「つなぎ融資」といって、住宅ローンを正式に融資実行してもらうまでの間つなぎで借入れするものを利用することになります。つなぎ融資を借入れしている間は金利のみを支払い、建物引渡し時に実行される住宅ローンで精算するという流れになりますが、どこの金融商品でも取り扱いがあるとは限りません。

自分たちに合った借り方、返し方をするために、ネット銀行の住宅ローンも含め複数の金融商品を比較検討し、最適な住宅ローンを選びましょう。

プランニング・設計

プランニング・設計

ローンの申し込み後、設計着手金や建築着手金を支払い「工事請負契約」を締結し、改めて希望条件や敷地条件などを反映した基本設計図、実施設計図が作られ、本見積書が提出されます。最終確認となりますので、コスト調整なども含め、じっくりと時間をかけて慎重に行いましょう。

良い設計は、ヒアリングをどれだけ丁寧に、熱心に行ってくれるのかどうか、というところで決まってきます。ヒアリングが不十分では、自分の希望もうまく伝わりませんし、相手の伝えたいことも入ってきません。打ち合わせは、新築に持ち込む家具リストなども持参し、納得のゆくまで細かく詳しく行ってもらいましょう。

詳しくは、以下のページで解説しています。ぜひご参考になさってみてください。

注文住宅の間取りを考える!失敗しやすいポイントとは?

着工から引き渡しまで

「建築確認申請」を役所に提出し、建築物が法に則っているかどうか審査を受けたら、いよいよ建築工事の開始となります。着工から引き渡しまでの大まかな流れは以下の通りです。

地縄張りと地鎮祭

地縄張りと地鎮祭

整地が済んだら、建物の大きさの把握や部屋割りをするために、敷地に縄を張り、地面に印をつける「地縄張り」という作業を行います。工事日程の説明を受けたり、図面と見比べながら境界杭の位置や敷地境界線と建物の間隔、配置を確認したりします。

この日、「地鎮祭(じちんさい)」と呼ばれる工事の無事を祈る儀式を執り行います。この際マナーとして神主さんへ約3万円の謝礼を支払うのが一般的です。

地鎮祭が済んだら、その後4~5週間かけて基礎工事を行います。パワーショベルといった重機で基礎の底となる高さまで土を掘り、コンクリートを打って、家の土台になる部分の完成です。

建て方工事と上棟式

建て方工事と上棟式

建て方工事とは、木造であれば、柱、梁、根太、屋根垂木、最後に棟木を組み上げるまでの作業を指します。まさに「家の骨組み」という感じで、完成した家のかたちがなんとなく分かるようになります。1階柱から屋根までが1日で組みあがるのでとても見応えのある工事と言えるでしょう。

この日は、最後の「棟木」という部材が組み上がり、大工さんの仕事が無事に完了したことをお祝いする「上棟式(じょうとうしき)」という儀式を執り行うのが一般的です。食事や酒を振舞ったり、謝礼金などを渡して、全体で15万円ほどかかりますが、コスト削減のために簡略化する人も増えています。

下地の設置が完了すると、大工さんは現場を離れてしまいますので、伝えたいことがあればこの時までに伝えておくようにしましょう。

内外装・外構工事

内外装・外構工事

その後、それぞれの職人さんがやってきて、建物の外壁・天井・床など、外部に面する部分に断熱材を入れたり、屋根材や窓が取付けられます。外壁の塗装や装飾材、防水、左官工事、壁面や天井の塗装やクロス貼りなどの仕上げ工事、フローリング貼りなどの床面仕上げ工事、造作家具や建具などの工事と進んでいき、水道管やガス管、庭の石垣や植栽などを行って、工事完了となります。

施工が始まってからは、できるだけ現場に足を運び、職人さんを労ったり、作業工程を確認するよう心がけましょう。疑問に思ったことを質問したり、伝えきれなかったイメージを改めて打ち合わせることもできます。

引き渡しと各種書類申請

引き渡しと各種書類申請

工事が完了したら、建築確認申請の通りに建物が完成しているか、役所による検査が行われます。その後、施主や工事責任者、設計者が立ち会い、あらためて仕上がりの確認をし、問題がなければ引き渡しとなります。

新築建物の登記簿を作るための表示登記と、権利書を作るための保存登記の申請を済ませたら、住宅ローン返済の開始となり、「つなぎ融資」などを清算します。